>>151 いろいろ教えていただいたのに、お礼も書かずに失礼しました。
北斎の油彩画「魚具図」は確かに小布施にあることがわかりました。
昭和51年の小布施ガイドブックで言及されています。
自慢の品だったんでしょうか。
偽印の件も詳しい事がわかりました。
昭和54年、「信濃路」という出版社の「特集信濃路 別冊 第33号」の小布施特集号。
由良哲次氏の「信州文化財の誤認を訂す」という論文の中の偽印に関する記述は
要約すると次のようになります。
・小布施町の小山穀屋から3つの偽印が見つかった
・偽印は
@北斎が最もよく用いた「葛し可」印の紙製偽印
A同じく「葛し可」印の石摸印
B「百」の紙製印
・どれも捺印してみれば如何なる素人の目にも明らかな偽印
・小山穀屋は富裕な家であって当時廉価だった版画の偽造団の主だったとは考えられない
・よって、当時、富家によく居た居候絵師のいたずら
・小布施町からその偽印を押した作品は出ていない(昭和54年当時)
ということです。
ですが、同じ冊子の中の市村郁夫町長(当時)のインタビューを読むと
興味深い発言があります。
>アメリカ人フェノロサが横浜へ来て北斎を買い集めたとき、
>生糸商の牧家(須坂)小山家(小布施)を通して小布施の北斎も、
>かなり含まれていたようです。
ただ「小山家」とあって「小山穀屋」のことなのかわかりませんが、
>>151 >河鍋暁斎に北斎を真似た絵を描かせていた可能性はないでしょうか?
暁斎=狂斎は興味深い人ですね。
高井鴻山の友人の一人とされていて、「河鍋暁斎と高井鴻山展」が過去2回開催されていました。
飯島虚心氏が小布施を訪ねなかったというのは確かに変ですね。
ただ、小布施に河鍋暁斎作品はないみたいです。
鴻山館のオンラインデータベースに見当たりません。
小布施正倉
http://obuseshoso.info/ ここに高井鴻山記念館収蔵品が公開されています。
北斎館の収蔵品も全部公開すればいいのに。
(このデータベースに関しても言いたいことがたくさんある)
昭和54年の「特集信濃路 別冊 第33号」の小布施特集号の由良哲次氏の論文は
余裕のなさが伝わってくる紙面です。
他の執筆者は、文頭には「タイトル、氏名」だけが書かれ、
肩書は文章の終わりに名前のよみがなと共に書かれているのですが、
由良哲次氏だけが文頭の氏名の横に小さいポイントながら
「日本浮世絵協会理事・元東京学芸大学教授」と併記されているのです。
文中の瀬木慎一氏の名前は「評論家瀬木氏」とのみ書かれ、ファーストネームが書かれていない。
瀬木氏の著書を読まれたら困るのだろうかと思ってしまいます。
もうひとりの小布施北斎偽物論者の宮沢氏。
このひともファーストネームがわからない。
金子孚水氏や由良氏の恩師の滝精一博士、小山家当主はフルネームなのに。
今や、岩松院天井絵が北斎作とされていた説も変わりつつあるようです。
中島千波館の本に書かれた東京学芸大名誉教授・市川健夫氏の文章を読むと、
>>179 丸かいてチョンは小布施出身ではないようですが。
この議員のことは町の住民に広く知らせないといけないですね。
ページ保存した方がいいかな。