クイックメニュー
スレタイ検索

今朝思いついた詩

397名前はいらない [sage]

AAS

NG

"満たされるまで"

例えば君はいじめられてる
例えば君は外に出られない
例えば君はいじめられた後遺症で
思春期過敏症を発症している
らしいと医者は言っている

春の夜は誰も居なくて
街の外灯が次々に通り過ぎる
自転車で風を切っていく
君は車道をクラクション鳴らされながら
走りつづける

車は掠りすらしない
君は死ぬつもりはない
くだらない高揚感があるだけだ
死ねはしない
そんな資格は君にはない

君には二つの道がある
少し良くなるか
さらに悪くなるか
空っぽになった心で
校舎から飛び降りる前に
憎しみで誰かを傷つける前に
君はその場を去ることを選んだ
英断した

この世は上っ面だけだ
君はもう一度
虚ろな中身に別の皮を被り
中身が満たされるまで
ずっと待たないといけない
当面の目標を作ろう
なんだっていい

初めてを捨てることだって
受験に挑んでみることだって
仕事をしてみることだって
なんだっていい
それは目的でも義務でもない
ただの上っ面だ

満たされるまで
待たされるまま
満たされるまで
待たされるままに
月日は過ぎていく
エンプティーから
メモリはゆっくりと上がっていく
年を取っていけ
老いて汚れていけ
満たされるまで

2013/08/21(水)NY:AN:NY.AN(qNZh5XzP.net)

名前

メール

本文