北斎「百物語」は真作 日本浮世絵博物館所蔵の5図 国内外の専門家が確認
2012.5.7 08:49
日本浮世絵博物館(長野県松本市)が所蔵する錦絵の「百物語」(全5図)が、
江戸後期の浮世絵師、葛飾北斎の真作であることが、国内外の専門家の調査で7日
までに確認された。
北斎の「百物語」は江戸時代の怪談ブームを背景に「お岩さん」など5つの怪談
を題材に描かれた。複製品は多数存在するが、北斎の真筆はわずか数例。全5図を
所蔵しているのは同館だけで、サイズはいずれも縦約26センチ、横約19センチ。
同館は2〜7日に北斎研究の第一人者、オランダ・ライデン国立民族学博物館の
マティ・フォラー研究員らを招き、鑑定を依頼。真筆であることを確認した。落款
(らっかん)や作風などから「富嶽(ふがく)三十六景」と同時期の1832〜3
3年ごろに制作された可能性が高いという。31日まで同館で公開中。
産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/smp/life/news/120507/art12050708510000-s.htm