私たちの詞華集を作ろう
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2名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

  夏になれば 伊藤整

 夏になれば みな浴衣で涼み 
 川すぢの祭には 華やかな灯がつく

 あそこの家にゐて
 何か寂しいときも 夜ねいる布団の襟にも
 お使にあの坂道を下るときも
 あなた自らさへ気づかずにつくる
 あの笑顔の幸福さをなくしないやうに。

 いつも鳩のやうに胸ふくらませて、
 たまさか街で逢へば
 何となく笑ましげに挨拶する、あの素直な美しさを
 生涯失はないやうに。

 私はそれのみのために、
 嫁ぐ日になつても
 母となつてまでもの
 あなたを 心から祝福しよう。

 街では誰もありがちな事だが
 この世を私もしんじるために
 あなたの笑顔にだけは不幸がうつらないやうに。

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この詩には、多田武彦という作曲家による男声合唱曲を通して出会いました
お恥ずかしい話ですが、人並みに失恋の痛手に苦しんでいた私にとっては
深くこころに感じるものがありました
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2012/02/18(土)23:38:32.03(azRQv6FQ.net)


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