いろいろとポエム色
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169名前はいらない

AAS

NG

ポエムを書きました

光る地面に竹が生え、
青竹が生え、
地下には竹の根が生え、
根がしだいにほそらみ、
根の先より繊毛が生え、
かすかにけぶる繊毛が生え、
かすかにふるえ。

かたき地面に竹が生え、
地上にするどく竹が生え、
まつしぐらに竹が生え、
凍れる節節りんりんと、
青空のもとに竹が生え、
竹、竹、竹が生え。

2023/07/09(日)20:40:52.72(6/TNekzF.net)


170名前はいらない

AAS

NG

感想ください

浅蜊のようなもの、
蛤のようなもの、
みじんこのようなもの、
それら生物の身体は砂にうもれ、
どこからともなく、
絹いとのような手が無數に生え、
手のほそい毛が浪のまにまにうごいている。
あわれこの生あたたかい春の夜に、
そよそよと潮みずながれ、
生物の上にみずながれ、
貝るいの舌も、ちらちらとしてもえ哀しげなるに、
とおく渚の方を見わたせば、
ぬれた渚路には、
腰から下のない病人の列があるいている、
ふらりふらりと歩いている。
ああ、それら人間の髪の毛にも、
春の夜のかすみいちめんにふかくかけ、
よせくる、よせくる、
このしろき浪の列はさざなみです。

2023/07/09(日)20:41:55.61(6/TNekzF.net)


171名前はいらない

AAS

NG

自信作です

わたしは窓かけのれいすのかげに立って居ります、
それがわたくしの顔をうすぼんやりと見せる理由です。
(中略)
じっさいのところを言えば、
わたくしは健康すぎるぐらいなものです、
それだのに、なんだって君は、そこで私をみつめている。
なんだってそんなに薄気味わるく笑っている。
おお、もちろん、わたくしの腰から下ならば、
そのへんがはっきりしないというのならば、
いくらか馬鹿げた疑問であるが、
もちろん、つまり、この青白い窓の壁にそうて、
家の内部に立っているわけです。

2023/07/09(日)20:42:39.04(6/TNekzF.net)


172名前はいらない

AAS

NG

君たちに理解できるかな

およぐひとのからだはななめにのびる、
二本の手はながくそろえてひきのばされる、
およぐひとの心臓はくらげのようにすきとおる、
およぐひとの瞳はつりがねのひびきをききつつ、
およぐひとのたましいは水のうえの月をみる。

2023/07/09(日)20:43:23.73(6/TNekzF.net)


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