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今朝思いついた詩

427名前はいらない [sage]

AAS

NG

 "美談"

綺麗な店内に
流麗な男女が歩く
美麗なポップが溢れ
優しい歌が流れ
電光掲示板が輝く

産婦人科からは
新しい命を生み
満足気な若夫婦が
微笑みながら出てくる

雨上がりの午後
団地のメインストリート
左右の広い歩道を
色とりどりの帽子の
子供達が舞うように
列を成して帰っていく

万歳と涙で見送られ
列車で遠ざかっていく
あなたを誇らしいと
わたしは思った

きっと自己嫌悪と
自画自賛で僕は
狂ってしまうのだろう

少し傷がついた
美しい人たちは
自室に逃げ込んで
錆び付いていき
完全敗北を宣言される日を
隠れて待っている

子供を失くした母親は
愛を全て振り切って
悲しみに沈殿し
人生を棒に振った

弱者への愛を歌った
パンクバンドは
狂信的な弱者に囲まれ
伝るべき誰かを見失った

特攻を計画した悪魔達は
皆戦後長生きをし
命じられた側は
美談として映画が作られた

2014/01/11(土)16:12:08.82(z1W0MCsV.net)

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