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今朝思いついた詩

333名前はいらない [sage]

AAS

NG

 "僥倖"

真っ黒な雲が渦巻いて
毒が宙を漂うより前から
この世界の至るところで
力強くて賢い
変人たちが嬉々として
孤立無援を戦っている
それをやっと分かった
安心していいと知った

僕らは冷笑を浴びせ
沢山の人を殺した
僕らは冷笑を浴びせられ
沢山の人から殺された

一度離した手を
誰もが取り合い直し
皆でまた生きていくなんて
僕が浴びせかけた冷笑を
君は力強く振り払って

笑った

君が差し出した手を
握り返すだけの力が
もうこの腕に無いとしても
僥倖は僕らを指し示し
光は屍すら包むだろう

だからもう
誰かを怨まないでください
どうかもう誰も死なないでください
何もかもやっと変わっていくから

どこか違う場面で
聞いた科白を思い出してる
暗雲から朝陽が差し込むのを
酷く咳き込みながら
ずっと眺めている

2012/08/08(水)04:36:47.28(3nBYSXFf.net)

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