『完全なる首長竜の日』

自殺未遂をして意識不明に陥った弟と、SF的な精神交流装置を使って、コンタクトをとる姉の話。
姉は精神交流装置を使って、弟の自殺の原因を探る。
でも、弟の夢かと思っていたら実は（メール欄）の中なんじゃないかと思って、最後自分を銃で撃つ。

『テロリストのパラソル』

新宿中央公園で死傷者多数の爆弾テロが起こる。
学生時代の親友と元恋人を爆弾テロで失った主人公は、爆弾テロの犯人を追う。
犯人は（メール欄）しておき現場に置いた。
最後、犯人は主人公の渡した銃で自殺する。
チャンドラーの長いお別れのような雰囲気の小説。

『十角館の殺人』

ミステリー研究会のメンバーが孤島に合宿に行く。
メンバーが一人ずつ殺されていく。
犯人は（メール欄）で行き来していた。

『カラマーゾフの妹』

『カラマーゾフの兄弟』の続編。
前編から13年後、父殺しの真犯人を特別捜査官として帰郷したカラマーゾフ家の次男イワン・カラマーゾフが追う。
（メール欄）に、「お前がやったのか？」と聞いたら、正直に「やった」と自供しただけの話。
三兄弟には下に妹がいたという設定だが、妹はほとんど出てこない。