愛媛県庁 part1
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792受験番号774 [sage]

AAS

NG

90年頃までの日本製造業は、「飛ぶ鳥を落とす勢い」という言葉がぴったりだった。
日本の黄金期の産業と言えば、電機産業。テレビ、白物・黒物家電、液晶パネル、パソコン、携帯電話、
半導体、太陽光パネルなど、「日本製」の機器は「高性能で壊れにくく、それでいて価格がリーズナブル」
と三拍子そろった優等生だった。ソニーと言えば先進的な電機製品の代名詞として、世界で通用した。
テレビの中心的部品である液晶パネルにおいても、90年代まではシェア上位10社のうち、>4社から5社は日本企業だった。トップの指定席にはシャープが君臨し、液晶のシャープとも言われていた。
しかし、今はほとんど見る影もない(シャープは台湾企業になってしまった)。
先日はついにパナソニックが液晶パネル事業から撤退した。
現在は、液晶に代わって有機ELテレビの時代だ。家電量販店では、
有機ELの美しい画面のテレビが高値で売られているが、
テレビ向けの大型有機ELパネルは日本では生産されていない。というより、作れないのだ。
ほとんどがLG製で一部サムスンが入っているが、いずれにせよ韓国企業のものだ。
今や海外で日本のテレビを買う人はほとんどいない。加えて冷蔵庫、洗濯機、エアコン、
掃除機といったいわゆる白物家電。現代の日本人の感覚では、半ばレトロな製品との感覚があり、
そんな分野は取り立てて問題にするほどのことではないという声もあるだろう。
ただ最近は、日本の家電メーカーも高付加価値路線に転換し、
それなりの経営資源を投入して中国市場などに参戦している。
普及品は世界では中国家電大手のハイアールが非常に強いが、ハイグレードな家電製品は、
分野が限定されるものの、ダイソンなどの欧州メーカーも世界市場で存在感を見せている。
総合家電メーカーとしては、中国のハイセンスあたりが最先端ということになっていたが、
最近は韓国のLGが一段上を行く最高級路線で一気にブランドを確立した。普及品でも洗濯機40〜>50万円、冷蔵庫70万円といったラインナップだが、LGの高級ブランド「Signature」は、次元が違う。
欧州では量販店では売らず、デパートとネットのみの販売。デザインは日本製など全く足元にも及ばず、
しかも先進性も半端ではない。日本メーカーが作れないものを売っている。
巻き取り式の有機ELテレビはその典型で、価格900万円だ。

2021/07/17(土)23:39:59.17(6zSfvj4k+)


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