蒲郡バイパス建設特別委が現地を調査 日陰によるミカン被害が心配
影響を受ける農地の補償が課題………坂本町は市と覚書
一三日、国道二三号蒲郡バイパス建設特別委員会がルートとなる坂本町など
を現地視察しました。二三号バイパスは名豊道路とも呼ばれており、
豊橋から名古屋を結ぶ七十三キロの自動車専用道路です。蒲郡バイパスは、
豊川市為当町から幸田町芦谷までの十五キロが計画されており、市内は
五井町、清田町、坂本町、神ノ郷町、柏原町の六・八キロを通過します。
坂本町からは、高架橋の日陰によるミカン栽培への影響などを心配する声
があがっています。
国土交通省は「従来農作物への影響を補償した例はない」としていましたが、
要望に対して「被害があれば、その収益に対する補償はする」と回答を
しています。
地元住民からは「日陰になる土地で品質の悪いミカンを作りたくない。
影響を受ける土地は買収してほしい」との要望も出ています。市は、
日陰影響が認められた場合で、国が買収に応じない時に限り、
市が有効利用できる土地について買い上げる約束をしました。
坂本地域で日陰になる範囲は幅五十m、長さ一八〇mに及びます。
バイパスの施工者は国であり、被害に対する補償は国が行うことになります。
これを市が肩代わりするのは問題があります。市としても利用しない土地を
買うことはできないため、どう利用するかが問われます。委員会で市は
「不用な土地は買わない。利用目的を決めてから買う」と答弁しています。
また、清田町や神ノ郷町などの取扱いについては「坂本地域以外には
ハウスがないので、考えていない」と答えています。しかし、
路地ミカンは坂本地域でも、他の地域でも栽培されており、
その扱いについては平等に行う必要があります。 補償の必要が
あるかどうかは、今後国が調査することになります。調査方法はまだ