「ゲリラ戦」　  辞書　意味

遊撃戦（ゆうげきせん）とも呼ばれる。
優勢（ゆうせい）な軍事力をもつ正規（せいき）の軍隊に対して，
劣勢（れっせい）な不正規兵力（ふせいきへいりょく）による戦争方式。
奇襲（きしゅう）によって敵に損害（そんがい）を与（あた）え，
補給路（ほきゅうろ）を脅（おびや）かし，
敵が集中的威力（しゅうちゅうてきいりょく）を
発揮（はっき）する前に姿を消して打撃（だげき）を免（まぬが）れる。
通常（つうじょう）の野戦（やせん）や拠点（きょてん），
都市の攻防戦（こうぼうせん）では原則的に優者（ゆうしゃ）が勝ち，劣者が敗れる。
そこである期間，局所優勢（きょくしょゆうせい）を得（え）るため，
通常は村落，山岳（さんがく），ジャングルにひそみ，
好機（こうき）に奇襲（きしゅう）を行なって，
相手に打撃を与え，すみやかに村落（そんらく），山岳（さんがく），
ジャングルの中に姿を隠（かく）すことによって，
優勝劣敗（ゆうしょうれっぱい）の適用から免（まぬが）れようとするもの。
古来この種の戦法は戦力的に劣勢（れっせい）な場合に行（おこな）われていたが，
ナポレオン戦争におけるスペインの抵抗戦は有名で，
この抵抗戦（ていこうせん）のことを「小戦争」を意味するスペイン語の
ゲリリャ guerrillaと呼び，小戦争を戦う者をも「ゲリラ」と呼ぶようになった。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　軍司