貴景勝 迷走…再出場から再休場、大関以上では昭和以降初の不名誉
協会看板の大関以上が休場→出場→休場となったのは昭和以降初。
後半戦の土俵に混乱を招く迷走だ。師弟ともに軽率な判断と批判されても仕方
がない。
八角理事長(元横綱北勝海)は「(観客は)栃ノ心の不戦勝を見に来てい
るわけじゃない」と身勝手さに苦言。取組編成を担う審判部の阿武松部長
(元関脇益荒雄)は「大関は大変。そこまで考えないと」と周囲への影響を
考えるよう求めた。
力士では御嶽海が物言い。「出るなら出る。出ないなら出ないと決めな
いと。出てみようかな、やれるかな、というのでは大関なので残念」。
自身は初場所で再出場から取り切って勝ち越している。
たった1日で再休場…新大関・貴景勝が払わされる再出場の代償
22歳の若造だろうが何だろうが、大関の名を汚してしまったのは事実だ。
ある親方は「ムダな再出場だった」と、こう続ける。
「ただでさえ、ヒザのケガは力士にとって致命傷になりかねない。
極端な話、一生付き合っていくしかないでしょうね。治療に専念すれば多少は
よくなるが、それでは四股が踏めず、足の筋肉も落ちてしまう。ヒザのケガは
患部を完全に固定できないだけに厄介なのです。少なくとも、現役中の完治は
無理だと思った方がいい。それを、たった3日休んだだけで再出場なんて考え
られない。処置が遅れるだけだし、傷口に塩をすり込んだようなものです」
千賀ノ浦親方(元小結隆三杉)の判断のまずさも、やり玉に挙げられて
いる。貴景勝は17日の夜、再出場を決断。千賀ノ浦親方は「急に痛みが消
えたと言っていた。あちこちで治療をしたおかげ。無理をしている表情では