若かりしころ、世間知らずのオレはヌード劇場の前を
通りかかったら、看板にでかでかと 「金髪外人ショー」
ってのを目にし、バイトで稼いだなけなしの金をはたいて、
胸躍らせてかぶりつきに座ると、けたたましいミュージックを
合図に舞台に踊り出たダンサーはたしかに金髪なんだけど、
身をくねらせて舞台衣装を脱ぐと腋毛は色が異なり、さらに
じらすようにバタフライをとるとマン毛は黒々としてるんだよな。
「こりゃ詐欺だ」 と憤慨しながら、それでも「ご開帳」では
身を乗り出して、しげしげと見入り、ポラやタッチに
真っ先に手を挙げるものだった。
(画像)