燃え尽きて 夏を陰らす 煙かな
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3Mana魔名 [sage]

AAS

NG

再燃してくる深い不快感 生温い風が体にまとわりつく
耐えられない不信感を振り払うように、水をかいていく
無尽蔵に流れ出す汗が、土砂降りの雨を待ち侘びる
乾ききった大地で独り佇み、翼の様な水平線を眺める
当ても無く歩けばすぐに倒れてしまうような灼熱地獄

初夏の無邪気さが懐かしい 目を閉じて溜息をついた
喉を鳴らせば意識は朦朧 水の音の幻聴に騙され耄碌
日陰はどこにも無く、乱暴な陽は容赦なく肌を焦がす
薄ら笑いを感じて束の間の納涼 目の前に広がる荒涼
試すように指を鳴らしては、返らぬ返事に一々絶望する

砂煙の向こう側に蜃気楼 幻の雨に溶けていく街並み
微かに残る香りは仄かに湿り、それさえ今は名残惜しい
隈なく探せば見つかるはずだと、また歩みを進めていく

2019/08/04(日)15:44:30.69(Ty+/OJjO.net)


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