今朝思いついた詩
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903茄子@NasubiPoem [sage]

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NG

「シャフリヤール王と笑わない王女への付箋」

1:
「フラスコの水の中を長い長い分子の竜が
何匹も何匹も絡まり合いながら飛び回る。」
ポアソンとボルツマンの方程式などは今は横に置いて、
自分の脈拍に乗せて、そんな空想をするんだ。
(そう。ガリレイ以前の学者がやったみたいに!)
数年前、カビ臭い地下実験室に僕はいて、
そして今と同じように時折、脈を数えてた。
「脈拍は呼吸に先立つ。」
だから大昔の隠秘学者みたく、
時たまに呆けている僕がいる。
(どこかで、誰かが溜息をついた。)
フラスコの中に、笑わない王女がいる。
本の中、街の中、石の中、そして、恋人の中に。
とにかく大抵、退屈して頬杖ついている。
一方で僕の中にはペルシアの暴君がいて、
大抵は、とにかく怒(いか)っている。
そんな気がする。
エリファス・レヴィの高等魔術も
万物照応(コレスポンダンス)も
まるで電気の振り子のレプリカみたいに見えるから、
むしろ割と簡単に、ものにできそうな気もする。
そんな気もする…
(レンジの中で、何かが爆ぜた。)

2:
粉々の卵。

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2017/09/13(水)23:23:04.28(RqKFJuSD.net)


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