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TBS★古谷有美 Vol.27★

92名無しがお伝えします

AAS

NG

されていると信じられていることです。言い換えると、増加した財政

支出に対し、これを財源的に裏付ける収入の見込みがないと認識され

ると、公的資金の注入や拡張的な財政政策の有効性も低下しますし、

逆効果になる危険すらあります。非常時における政府の各種の積極的

施策が成功するかどうかは、中長期的な財政バランスの維持に関して

政府への信認が維持されているかどうかにかかっています。非常時に

おける政府の各種の積極的施策は、政府への信認という「ストック」

の存在を前提に初めて成立するものです。そして、このストックの

実体は、詰まるところ、財政バランスを維持していく国民の意思です。

そうした国民の意思と無関係に、政府が「打ち出の小槌」のように財

政政策を無限に展開できる訳ではありません。 中央銀行の信認の裏

付けとしての政府・国民の意思 信認の相互依存という点で第3に申

し上げたいことは、中央銀行に対する信認は中央銀行の努力だけで

達成されるものではなく、中央銀行の信認の重要性に対する政府や

国民の支持や理解が不可欠であるということです。グローバル金融

危機以降、各国の中央銀行は非伝統的な政策を大規模に実行しまし

た3。「非伝統的な金融政策」の内容は、前提となる「伝統」が国

によって異なるため、普遍的な定義がある訳ではありませんが、イ

ングランド銀行の場合、非伝統的な政策は資産買入れプログラム

(Asset Purchase Programme)の下で大規模に実施した長期国

債の買入れでした。日本銀行の場合、長期国債の買入れは過去50年

近く継続的に行っており、その意味では「伝統的な金融政策」のひ

とつです。日本銀行がリーマン・ショック以降採用してきた非伝統

的な政策のひとつは、社債やCP、上場株式投資信託(ETF)、不動産

投資信託(REIT)等の買入れでした。FRBの場合、最も典型的な非

伝統的な金融政策はCPやモーゲージ担保証券の買入れでした。 この

ように、中央銀行は経済や金融の安定を維持するために積極的に行

動しましたが、積極的な行動をとることが出来る大きな前提条件は

、中央銀行に対
3 リーマン破綻以降に各国中央銀行が採用した非伝統的な措置については日本銀行企画局「今次金融経済危機における主要中央銀行の政策運営について」(2009年7月)参照。

2020/07/29(水)18:23:50.14(DrUDEA+v.net)

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