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341わたしはダリ?名無しさん? [sage]

AAS

NG

今日、神戸市博の遙かなるルネサンス展に行ったわ。

13;30頃入場。人はそれなりにいて(1点に2〜3人程度)、流れもゆっくり気味
だけどストレスを感じるほどではない。ただ、無料優待や老人福祉絡みの客なのか
客筋は悪い。
大声で会話(「こういうのに興味ある人はええかもしれんがの〜」などと言い
ながらの談笑)、携帯呼び出し音を30秒以上放置、侵入禁止ライン踏み越え、絵に
向けてくしゃみ、など枚挙に暇がなく、気が滅入る。
係員は注意しないか、人を選んでまれに注意する程度。
照明は、いつものことながら悪い。全般的に暗すぎるうえに、鑑賞時に自分の影が
展示物に被るライトの配置は最悪。資力の衰えた爺婆が近寄り過ぎてガラスケース
に額をぶつけ、ガラスが汚れて見にくくなるという悪循環。

展示数は70点弱と少な目で、展示物も数点を除きさほどの期待は無かったが、良質
のものが多く、結果、2周見て回った。
特に記憶に残ったのは、ガッフーリの手による貴石加工されたテーブルの天板。
良質なラピスを贅沢に使い、白斑や金彩のような天然の模様を波間に見立てた
仕上げは見事。
目玉のひとつのブロンズィーノによるビアの肖像は、緻密かつ怜悧で隙が無い印象。
画家の特徴が良く出た、良質の磁気のようななめらかな柔肌や、ラビス独特の透明感
のある背景の群青に、おもわず目を奪われる。
ティントレットも目玉の位置づけのようだけれど、こちらはこれといった魅力無し。
伊東マンショの肖像と、レダと白鳥(侍女不在バージョン)は、比較的最近、
それぞれ東博と都美で展示されたものと同じもののよう。

その他、ガラス細工や刺繍、小物類に描かれた肖像など、魅せる展示物が結構ある。
今の技術でもなかなか難しいと思われるものをよくぞここまで仕上げたと感心する
ことしきり。

図録は税込2,300円で、表紙は硬質な作り。文章は少な目で、写真はさほど綺麗では
ない(ピントが甘い図版も散見される)。
東京会場のみの展示が2点(大友宗麟肖像、有馬晴信書状)あり。

2017/04/25(火)19:12:09.54.net

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