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AAS

NG

それはトラックのホイールだった。
大きさは直径1メートルはあったと思う。
女の子は頭が半分吹っ飛んでいて、
ピクピク痙攣しながら「うぅ〜、ふぅ〜」
と細い息をしていたが、私は彼女がもう死ぬだろう
と分かった。何故なら血にまみれた脳が
見えていたのだ。彼女が自分の手で脳みそを
抑えていた光景は今でも忘れられない。
救急車が到着する間もなく、白目を剥いたまま
彼女はゆっくりと目を閉じた…。

次の日にその事故をニュースでやっていて、
原因は女の子がタイヤに空気を20キロ
入れようとしていたことが原因だった。
恐らく、2.0キロと20キロを間違えたのだろう。
普通はタイヤが膨れ上がった所で気付くだろうが、
女の子だから分からなかったのだろうか。

翌日、スタンドに行くとその女の子が
接客をしてくれることになった。
私は遠慮して「窓は拭かなくて良いです。
大変でしょうから自分でやりますよ。」
と何もさせないように気遣った。しかし、
女の子は、「大丈夫です。もう治りましたので
ご安心ください。」と笑顔で答えてくれた。
そして、料金の清算の時に私は彼女から
キャンディーを貰った。おいしかった……。
そのキャンディーは甘くてクリーミーで、
こんな素晴らしいキャンディーをもらえる私は、
きっと特別な存在なのだと感じました。
今では、私がおじいちゃん。
孫にあげるのはもちろんヴェルタースオリジナル。
なぜなら、彼もまた、特別な存在だからです。

2012/01/16(月)14:38:59.97.net

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