潔癖俺「がはっ!」
医者「夢を見ていたようだな」
美少女「俺君!」
潔癖俺「お前……はっ、同じことを言ったら同じ様な展開になっちまうのか?美少女!!好きだ!!!一緒に外に出よう!!!」
美少女「……うん、私、一緒に出るよ」
〜5年後
美少女「はい、あ〜ん」
俺「はい、あ〜ん……って、箸が喉を貫いてるから!何の恨みがあるの!?」
美少女「えっ……すみませんでした。景色が幾何学体にしか見えなくて……」
潔癖俺「俺が図形に見えるのか?どうしてだ?」
美少女「お医者さんに逆らったら、極めて低性能の試験的ハードウェアを取り付けられたんです」
潔癖俺「ゴホ……大丈夫か……?段々ボロボロな身体になっていく……」
美少女「段々……?」
〜fin
潔癖俺「ガハッ!」
医者「夢を見ていたようだな」
美少女「俺君!」
パリン!
医者「!この男、ガラスから外に出て……」
〜5年後
美少女「はい、あ〜ん」
潔癖俺「何でハイハイしてるんだ?」
美少女「お医者さんに抗ったら、足を象のものに変えられて、立てなくなったんですよ……なんで今更?」
潔癖俺「……なぁ、どうやったらこのループから出られると思う?」
美少女「?ループ……?」
〜5年後
美少女「はい、あ〜ん」
潔癖俺「……(夢を見ているふり)」
美少女「……もう、目を覚まさないよね。五年間、ずっとこうだったからね。私の目がウニになっても、四肢がウインナーになっても、耳から箸が出てても、私の事はお弁当だとも思ってくれないわ。……ねぇ小生君。起きて」
潔癖俺「……」
美少女「起きて……」
潔癖俺「……」
美少女「小生君……起きて!!」
潔癖俺「……」
美少女「起きて」
潔癖俺「……」
美少女「起きてよぉ…………私、頭が割れそうだよ…………」
〜2日後
美少女「ごめんね」
ゴクッゴクッ
パチッ
潔癖俺「……顔が、凄く治って……」
美少女「小生君!!!わ、私の事???今のちょっとやつれた小生君よりは、綺麗だよ……!」
潔癖俺「ジュース、ありがとう。ところで、俺は大丈夫だ。ところで今、テレビで1999年と出てたが、今は西暦何年だ?」
美少女「?1999年だよ」
潔癖俺「今は2016年じゃないんか?」
美少女「小生君……突然起きるとまた元に戻るよ……」
潔癖俺「……」
美少女「お店でお食事買ってくるね」
潔癖俺「俺も行っていいか?」
美少女「……ちょっとだけだよ」