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【文藝】日垣隆★134【春秋?】

1名無しさん@お腹いっぱい。 [sageteoff]
AAS
前スレ
【脳梗塞】日垣隆★133【日誌】
rio2016.2ch.net

2016/09/26(月)16:25:05.34(ghi3Vuiq.net)


889名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

★地震による日本経済の凋落★━━━━━━━━━━━━━━━★

■地震による被害に、計画停電が輪をかけ、今後、旅館・ホテルや中小企業の倒産が相次ぎ、
製造業の日本離れも加速する。計画停電は完全な愚策。東電本社や役所がある千代田区は停
電させないという方針も傲慢。計画停電などアホを極めた政策をただちに止めて、例えば電
気量を5倍ぐらいに上げれば、多くの中小企業が倒産したり、苦しまずに済んだ問題。

■『世界で稼ぐ人 中国に使われる人 日本でくすぶる人』(キャメル・ヤマモト著、幻冬舎)
という本があるが、これからまさにその題名どおりのことが起こる。私は毎年中国に通って
きたけれども、2010年、上海万博に行ったときも、改めて強くそのことを実感した。アフ
リカでも、中国の力は広く及んでいる。

■中国の富裕層は8,000万人いると言われる。これに対して日本は140万人ほど。数が圧
倒的に異なる。

2017/03/14(火)19:57:40.63(FPl3Y9oZ.net)


890名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

★リビアに入るための情報はどうやって得たのか★━━━━━━★

■3月初めの時点で、リビア国内にいる外国人ジャーナリストとしては、トリポリ市内に、
カダフィの息子から招待された記者団(日本では時事通信の記者が1名)がいるほか、反政
府軍の拠点であるベンガジにエジプトから入った記者がいた(日本では朝日新聞社など)。

■入国にはビザがいるが、私がリビア行きを決めたとき、在日リビア大使館に問い合わせた
ところ、ビザの発給はほぼ止まっていた。ちなみにビザというのは、入国許可そのものでは
なく、入国審査を受けるための前提条件。
 時事通信の記者がリビア入りしたときには、政府から招待され、同じ飛行機でリビア入り
した他のジャーナリスト(というか会社員)4人が、トリポリ空港でビザの不備を理由に追
い返されている。トリポリ空港を支配していたのが、反政府的な立場の人だったためだろう。
アホな奴らだ。
 選択肢を一つしか用意していないから、そういうドジを踏む。

■当時、リビア国内がどのような状態になっているかは、テレビ、新聞、ネットを調べれば、
ある程度はわかった。しかし「どうしたら入れるか」を考えたら、そのために必要な情報は、
報道されるニュースからはまったくわからなかった。

■入るためのルートはそもそも空(ローマからトリポリに入る)か、海か、陸(チュニジア
から入る)しかない。そこでそれぞれの可能性をひとつひとつ検討し、可能性のあるルート
をすべて確保することにした。すなわち、空路として、東京―ローマの飛行機の往復、ロー
マ―トリポリの飛行機の往復。陸路でチュニジアからトリポリに入るために、ローマ―チュ
ニジアの飛行機の往復。それぞれチケットを確保した。さらにトリポリのホテルとチュニジ
アのホテルも予約した。トリポリのホテルへのブッキングを証明する書類もアラビア語で
用意した。

■ローマからトリポリへの便が本当に飛んでいるのかがはっきりせず、また、ビザがないこ
とを理由にトリポリで入国を拒否されてしまったらそれで終わりなので、最終的にはチュ
ニジアから陸路で入る可能性を選択した。
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2017/03/14(火)19:58:10.75(FPl3Y9oZ.net)


891名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

■チュニジアとリビアの国境に検問所は2カ所。リビア人は比較的自由にここを行き来し
て、食料品などを調達していた。家族が人質としてリビア国内に残っていれば、必ず戻って
こざるを得ないから、政府も出国を認めている。しかし私はビザがないので、ここから入る
のは無理。でも国境は長い。ラクダは自由に行き来しているのだから、人間だって必ず入れ
るはずだと思った。


■政府が出国を認めた人以外に、検問所より南の山岳ルートを使って、チュニジアへの脱出
を手助けする地下組織もいた。私は現地で得た口コミの情報でこの地下組織の存在を知り、
リビアへ帰る車に乗せてもらって入国することになった。

■山岳脱出ルートでも、密入国を阻止する警察・軍が検問をしている。そこで、車を5台走
らせ、私は後ろから2台目に乗り、先行する車が携帯電話で、どこに検問がいるかの連絡を
とりあって、検問をよけて入国する、という形になった。

■私のリビア入りは、政府が発行したビザを持っていないという意味では密入国になるの
だが、内戦が起き、ビザの発給が止まった状態で、このように国境を越えることが密入国に
なるとは思えない。重層的に研究を重ねての結論。

■前述したとおり、今回(チュニジア側から)リビアに入るのは99.9%無理だと言われた
が(エジプト側を反政府軍が支配していたときは途中まで簡単に入れた)、私は万全を期し
て0.1%にかけた。日本では1-2週間の間に、何人にも手伝ってもらって、可能なかぎりの
情報を集めた。
 キャンセル料のことを考えずに幾重にもホテル・飛行機を確保した。日本から現地の旅行
代理店に連絡し、移動のために4WD車と日本語ができる優秀な現地ガイドもあらかじめ
確保しておいた。ガイドと通訳と、まともな車は生命線だ。

■現地に行ってからもあちこちから情報を集めた。一番情報を持っていたのは地元の賢明
なドライバー。最終的には彼からの情報で、地下組織の存在を知り、リビアに入ることがで
きた。そのために通常の100倍ぐらいのチップを払った。車は最終的には9台頼んだ。現
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2017/03/14(火)19:58:42.91(FPl3Y9oZ.net)


892名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

★99.9%ダメと言われても必要なら突破する★━━━━━━━━★

■今回、リビアに行ったのは、誰も行っていないところに行きたい、わからないことを知り
たいという好奇心に勝てなかったから、というほかに――。

■自分が現場に行っていないことについて発言したり書いたりすべきでないという、自分
の物書きとしての倫理もある。

■ただし、現場に行って自分がニュースになるのは最大の恥だと思っているので、そうなら
ないよう、万全を期したのは前述したとおり。

■99.9%できないと言われることを解決すると、いろいろなことが一遍にわかるようにな
る。現場に行った後で本を読むと、乾いたスポンジに水がしみこむようによくわかる。分厚
い専門書も20分ぐらいで読めてしまう。「聞くと見るでは大違い」というのが基本。

■誰もやったことのないことを考えたり、実際にやるのはとても楽しい。「仮説を組み立て
て実践する」ことの最高の訓練になる。

■ちなみに、阪神大震災のときも、どうやって現場に入るかは、大きな問題だった。神戸に
は地震が起きた翌日の1995年1月18日に入った。

2017/03/14(火)19:59:23.25(FPl3Y9oZ.net)


893名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

突っ込まれたとこを自慢してるのは
もうそうした傷が脳内消去されてハイになってるせいなんだろうなと

2017/03/14(火)20:44:41.12(Qo5/DsAm.net)


894名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

>最終的には彼からの情報で、地下組織の存在を知り、リビアに入ることができた。
>そのために通常の100倍ぐらいのチップを払った。車は最終的には9台頼んだ。
>現地のスタッフとは、想定されるあらゆる状況について綿密に打ち合わせをした。

当時、周りはざわついてたよね(笑)

2017/03/14(火)20:52:32.95(Qng6ggCH.net)


895名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

■新大阪までは始発の新幹線で行けた。だがそこから先は、誰に訊いても「絶対入れない」
と言われるだけ。道路は閉鎖されて戒厳令状態。鉄道はJRも阪急も阪神もダメ。飛行機も
飛んでいない。陸も空もダメなら海はどうかと思って大阪港に行ったら、神戸港行きの船が
あり、乗ることができた。乗っていたのは神戸に住んでいる人だけだった。新聞社やテレビ
局の記者は自社ヘリで現地入りしていた。

■須磨区に入り10数キロ歩いたが、その間、誰一人にも会わなかった。

■2003年5月、アメリカによる空爆後のイラクに行った。

■このときも、イラクに関する報道はたくさんあったが、「どうしたら入れるのか」という
ことについてはまったく情報がなかった。イラク大使館員に尋ねてもわからず、逆に、「フ
セイン政権の役人だった自分たちは当分イラクには帰れないから、イラクに行くのだった
ら家族にこれを渡してくれ」と頼まれてしまった。

■戦争が終わった直後の国境がどんな状態になっているかは、まったくの未体験ゾーン。

■このときもあらゆるルートを検討して、最終的にはヨルダンから入った。メンバーは8人
で、プレスカードや身分証明書、国会議員からの推薦状など、ありとあらゆるものを用意し
た。震災でも戦争でも復興の鍵を握るのは観光。なので、このときも入国の目的は「チグリ
ス・ユーフラテス観光」とした。

■調べてみると、撃たれるよりも、車の事故で死んでいる人のほうが多かった。そこで移動
の車に関しては惜しまずにお金をかけた。また100キロ以上のスピードを出さないこと、
夜間は走らないことなど、ドライバーとは綿密に打ち合わせした。

■専門家からは、こんな時期にイラクに行くとはキチガイだと言われた。だが、イラク専門
家を名乗りながら、イラクに行かない専門家とはどうなのか?

■行くのは大変だったが、とてもおもしろかった。国境とは何か? 国が崩壊するとはどう
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2017/03/14(火)22:18:30.72(FPl3Y9oZ.net)


896名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

★ここだけの話、実は尖閣諸島にも行っちゃった★━━━━━━★

■仕事で石垣島にこもったとき、尖閣諸島にも行ってきた。

■竹島も北方四島も、日本は日本の領土と言っているが、入るためにはパスポートを見せな
ければならない。「領土問題」があるとされるすべての島に上陸したことになる。私の倫理
観では、これで多少の建設的発言ができる資格を得られた、と思う。

■竹島には日本からは行けない。韓国の観光名所になっており、私はいったん韓国に行って
から、韓国の観光客として入った。

■日本は、島(列島)そのものは小さいと思われがちだが、自国の沿岸から200カイリは排
他的経済水域になるので、海を含めると膨大な領土を持っていることになり、多くの海益を
得ている。

■尖閣諸島には現在、誰も住んでいない。海上保安庁が電柱を立て、そのメンテナンスとい
う名目で、定期的に島に入ることで、占有を保っている。周辺には大きな油田がある。

■9日間、石垣島に滞在中、二人の石垣市議が尖閣諸島に上陸したことがニュースになった。
全国紙での扱いはあまり大きくなかったが、八重山日報という地元紙には大きく載った。イ
ンタビューで市議は、「これまで13回も尖閣諸島に行ったがまったく問題にならなかった。
中国の漁船衝突と尖閣ビデオのおかげで、14回目でやっとニュースにしてもらえた」と答
えていた。ちなみに石垣市議会は、同じ12月に「尖閣諸島開拓の日条例」を可決している。

■私は「14回も行ったのか」と驚いて、地元の漁師に行けるのかと交渉したら、比較的簡
単に行けた。漁師には「釣りに行きたいから」と言った(笑)。だが、ビデオ問題でまだ非
常に騒がしい時期であり、海保の事情聴取を受けるのが面倒だったので、行ったことはどこ
にも書いていない。
 皆さんも、バラさないでね(笑)。

2017/03/14(火)22:18:54.45(FPl3Y9oZ.net)


897名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

★原発はこれからどうなるのか★━━━━━━━━━━━━━★

■火力発電は環境を汚染。水力発電は日本の川を破壊。風力発電は高さ100メートルの風
車を何本も建てて、やっと電球1個とパソコンが使えるぐらいの発電量しかない。人口800
万のオランダならまだしも、日本では現実的でない。太陽光発電は、かつて日本のパネルシ
ェアは世界一だったのに、原発に頼りきったために、8位にまで凋落(メーカーは9社しか
ない)。技術的に完全に出遅れている。これから巻き返すとしても、パネルの寿命は17年ぐ
らいで、その後、大量のゴミになるという問題がある。脈があるのは石炭。日本にはまだ石
炭があるので、それを液化してエネルギーに替える技術を検討すべき。

■かつて私は女川原発の建設に反対した。しかし福島第一原発ができた40年前と今とでは
日本の電力使用料は10倍ぐらい違う。原発を止めたときの経済へのダメージは壊滅的。今
は反対の余地がない。

■原発を全部なくすことは現実的に不可能。だが、絶対に安全な原発が存在しないことも確
か。全面肯定か全面否定かの原理主義はダメ。原発を使いつつ、代替手段を検討するという
両面作戦でいくべき。

■事故から3週間近く経っても、社長も会長も表に出てこなかった(東電の社長が会見に
出てきたのは、3月13日のみ。以来、ただの一度も公の場に姿を見せていない。会長が初
めて表に現われたのは、3月30日のことだ)。広大な保養施設を持っているのに、被災者の
ためにどこひとつ開放してもいない(のちに、ようやく一部を開放)。こんな会社は即刻つ
ぶして国有化すべき。

■福島第一原発は建設から40年が経ち、老朽化が著しかった。東電は「安全」「雇用」と
「補助金」をエサに自治体に原発を売り歩き、老朽化に対してはなんら手立てを講じてこな
かった。廃炉にしろ建て替えにしろ、膨大な国費がつぎこまれることになり、東電はそれを
待っていたとしか思えない。

■柏崎市の観光協会が出している絵葉書には原発が映っていない。東電が市に圧力をかけ
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2017/03/14(火)22:19:17.61(FPl3Y9oZ.net)


898名無しさん@お腹いっぱい。 [sage]

AAS

NG

★日本に言論の自由はあるのか★━━━━━━━━━━━━━━★

■マスコミも専門家も東電の広告費と補助金に屈して、なすべき批判をしてこなかった。東
電のほかにも、JAL、トヨタ、JR、みずほ銀行は、マスコミに多大な圧力をかけてきた。
元国営的企業の広報は本当に恐ろしい。

■トヨタは、「週刊××」に載ったスマトラ沖地震の写真にトヨタ車が映っていたことに抗
議して回収を求めた。編集部がそれを拒否したところ、トヨタはその会社の雑誌(100誌ぐ
らいある)に出していたすべての広告を引き上げた。

■JR××は、「週刊××」に載った革マルとJR××の関係を暴いた記事に抗議して、キ
オスクでの販売を停止し、中吊り広告の掲載も拒否した。編集部はこれに屈して謝罪記事を
出した。

■以前、××の看板月刊誌で書いたとき、JALの御巣鷹山の事故に軽く触れたら、JAL
との関係でまずいので消してくれと言われた。

■みずほ銀行の広報も恐ろしい権力をふりかざしている。以前、全銀協(全国銀行協会)で
講演したら、聴衆の3分の1ぐらいがみずほの行員だったが、そういうときには誰も何も
言わない。その裏では、「日垣が連載しているなら、ウチは広告を出さない」と出版社の営
業経由で圧力をかけている。いまだに、である。

■日本は自由にものが言える国だと思っているが、このような現実にたびたび直面すると、
やはり、この国に言論の自由はあるのかと言いたくなる。

■広告費をネタに脅しをかけてくる企業に屈せず戦っていくためには、自分の経営基盤を
確立し、自前のメディアを持つことが必須。そして物書きである以上、一般メディアから消
えるわけにはいかないので、一緒に戦ってくれる、まともな編集者が必要。もちろん我々が、
おもしろい原稿を書くのは大前提。

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2017/03/14(火)22:19:49.96(FPl3Y9oZ.net)

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