結局、電子書籍を批判している作家というのは、電子書籍がまだ少数派で
力を持っていないから批判できる、という一面もある

もうひとつ、自分たち紙本を出版できるエリートの立場から、誰もが自費出
版できてしまう電子書籍というメディアを、見下している態度もうかがえる

結論から言えば、電子書籍がもっと普及し、全書籍の５割の売上を占めるよ
うになったり、英語圏のように自費出版の中からヒット作が多数登場するよう
になれば、こうした電子書籍をバカにしている人たちの態度も変わるはず

仮に、その時になっても、書店を守りたいとか、自分の小説は紙で読んでほ
しいと言い続け、意地を貫くことができたとしたら、ちょっとその作家を見直し
てあげてもいいかな

いちどスティーヴン・キングが書店を支援するといって2013年に "Joyland" を
紙だけで出版したことがあったけど――
http://ebook.itmedia.co.jp/ebook/articles/1305/23/news114.html

結局、１年後にはKindle版も発売、くだんの本も普通にKindleで読めているw
http://www.amazon.com/dp/B00MLDUBEE/

英語圏みたく全書籍売上の３割を電子書籍が占めるようになると、電子書籍
の存在は無視できないし、電子書籍化しないことによる損失も大きくなる

とくにスティーヴン・キングの新作など、レビュアーの半数ちかくが Kindle書籍
の購入者だったりするから、電書化しないことは大きな収入減となり作家自身
にも跳ね返ってくるはずなんだよね